ヴァヴェル城見学のあとは、併せて建造されたヴァヴェル大聖堂へ。
歴代のポーランド国王もここヴァヴェル大聖堂に埋葬されている。
残念ながらここも撮影不可のため写真は外観のみであるが、
中世、ルネサンス、バロック時代のほぼすべてのヨーロッパの建築様式が取り入れられた
ヴァヴェル城から聖堂に至る一連の建築物は見応え充分。
クラクフの街を一望する高台の上に建つ城や大聖堂は、まさにこの街、この国の象徴なのだ。
大聖堂の見学からの興奮冷めやらぬ中、次はヴァヴェル城の高台から下りてクラクフの旧市街へ。
17世紀初頭にワルシャワに遷都するまで、ここクラクフがポーランド王国の首都であった。
ポーランドの工業、文化の主要な中心地だったわけだ。
旧市街はこれまでに訪れた他の歴史地区と同様、大広場を中心として放射状に街路が広がり、整然と建物が並んでいる。
ポーランドを代表する観光地であり世界遺産というだけあって、観光客の数はこれまで訪れた場所のどこよりも多い。
街中を観光客を乗せた馬車が走る姿は、どこか人力車が街中をかける古都京都を彷彿とさせる。
広場の中心にひときわ大きく、ひときわ荘厳に佇むのは、聖マリア教会だ。
ここには、中世、モンゴル軍によりクラクフの街が襲撃を受けた際、教会の塔の上でラッパ吹きがラッパを吹いて周囲に危険を知らせたのだが、その最中に矢で射殺されたという言い伝えがある。
それに倣い、今でも一時間おきにラッパが吹き鳴らされるのだが、演奏の途中に突如途絶するというパフォーマンスが行われているらしい。
そしてこの伝統は、中世から連綿と続いているという。
僕が教会の前の広場に到着したちょうどその時、ラッパが鳴り響いた。
このラッパの音色は、僕を歓迎してくれているのだろうか。
クラクフ観光をすぐにでも始めたいはやる気持ちを抑え、まずは腹ごしらえ。
ランチタイムのあとは、引き続きクラクフ、後編へ。
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