ヴァヴェっちゃう




昨日の晩御飯時に歩いたヴィスワ川沿いから、6日目の観光はスタート。
生憎の曇天だが、ここまでのところこの旅をとおしてほとんど大きな雨に降られることのなかったのは幸いだ。
昨晩は外観だけ眺めるにとどまったヴァヴェル城。
それが最初の目的地だ。


ヴァヴェル城の入り口にはドラゴンのモニュメントが立っていて、その口からは時折勢いよく炎が吐き出される。
どうやらドラゴンはこのクラクフの街のシンボルらしい。
お土産屋にも、可愛らしいドラゴンの人形や彫刻なんかが置かれているほどだ。

ものすごい余談であるが、クラクフにはドラゴンにまつわるこんなお伽話が残っている。

〜〜余談のここから〜〜
昔、ヴァヴェル城の建つ丘の斜面の洞窟に、家畜や若い女性を食べるドラゴンが住んでいた。
国王は勇敢な騎士や勇士を集めドラゴンを退治しようとしたが、誰一人として成功しなかった。
そんなある日、若い見習い靴職人が羊の皮を縫い合わせ硫黄を入れたものをヴィスワ川沿いに置くと、ドラゴンは洞窟から現れ、それを羊と思い込んで食べてしまった。
突然燃えるような腹痛に襲われたドラゴンはヴィスワ川の水を飲み続け、ついにはお腹が破裂。
若い見習い靴職人はドラゴン退治した褒美として、王の娘と結婚し幸せに暮らしたとさ。
〜〜余談のここまで〜〜



その後、丘を上がり、ヴァヴェル城の前の広場で小休止。
広々とした広場から眺める教会は圧巻で、一見統一感のない建物や様式がまた面白い。

また、ポーランドの観光地のランドマークには必ずと言っていいほど、そのランドマークを精巧に模したミニチュアの銅像が置いてある。
これは盲目の方に対して、ここにどういった建物がどういう配置で建っていて、どれくらいのスケールなのかを、触感で認知することができるようにしたものだそうだ。
このあたりの配慮も感心させられるところだ。




ヴァヴェル城前の広場を散策し、次は王の宮殿へ。
中は撮影禁止だったので、ここでは外観だけ。
流石にポーランドの一大観光地だけあって、人は多い。
さしずめ、ポーランド版の京都清水寺と言ったところだ。

素晴らしい調度品や建築を見られてこの日も朝から大満足。旅の疲れも何のそのである。







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