言いたいことも言えないこんな世の中じゃ、ポズナン


ポズナンの朝はまずポズナン大聖堂から。
スカッと晴れた青空は、この旅で今日が初めてかもしれない。

今回の旅のカメラは発売初日から3年近く使い続けているX-Pro2。
Xを使っていていつも感心するのが影の表現だ。
日陰の特有の青みをここまで気持ちよく再現してくれるカメラはX以外にないと思う。



時間は朝9時近くだが、まだ街にはほとんど人がおらず、
木漏れ日が降り注ぐ静かな街並みは、歩くだけで心を安らかにしてくれる。

川のほとりから少し歩くと、一際大きなレンガ造りの建物が見えてきた。
ポーランド最古の大聖堂、ポズナン大聖堂だ。

外壁は補修工事をしているようだが、ところどころ建造当時のレンガが見えているところもあり、歴史を感じさせる建造物である。
ポーランドの歴史は戦争とは切り離せないが、この大聖堂も戦争により大きなダメージを受けたらしい。
しかし今は綺麗に復元され、この街のシンボルになっているのだ。



朝から心を清められた気分に浸りながら、次の目的地、ポズナン旧市街へ。


旧市街は典型的な構造(なんていう名前だったかは完全に失念、、、)で、
街の中心に広場があり、碁盤の目だか蜘蛛の巣状に広場を中心とした道が続いている。
これは前日に歩いたトルン旧市街も同じ。

似たような建物や道が続いているから、少しでも入り込んでしまうと迷ってしまいそう。
目印は広場の中心にそびえる、旧市庁舎、建物中心のとんがった青銅色の鐘の部分が特徴だ。




市街のカラフルで印象的な建物群は、どれも縦長だ。
これはおそらく京都の長屋と同じシステムで、間口の広さに応じて税金を課していたためで、出来るだけ間口を狭くしてその分奥行きや高さが大きくなったのだ。





ここも大きな観光地のはずだが、まだ時間帯が早いせいか、人はまばらでゆっくりと観光することができた。
街並み、人、空気、すべての要素がスナップを楽しくしてくれる夢のような時間だ。



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